作品について小話🎨青い薔薇🌹

今回は、2022年7月11日(月)〜7月18日(月)祝日の期間に銀座中央ギャラリーにて展示させていただいた作品について書きたいと思います。

青い遺伝子
キャンバス、油彩
F4(333mm×242mm)

私の家の庭には薔薇の花があります。うちに咲いているのはピンク~白、のお色の薔薇です。私は青い色が好きですが、青い薔薇は自然界には存在しないと言われていると思います。…小学校か中学校で、人工的に作られた青いバラの写真を見たことを覚えています。

私が昔から好きだった漫画に青い薔薇をモチーフに登場させている作品があり、その作品も思い出しながら、考えていました。

もしどこかで歴史や現在に流れる小さな情報が途絶えずに伝わっていた場合、青い薔薇が自然に咲いている可能性があったかも知れない…と思いました。

遺伝的なものは考え易いのかと思いますが、古くから伝わる考えや価値観や意志という意味でも、何かがなければ今に伝わらずに存在していない可能性がある。又、これから先も続く筈のものが今目の前で途絶えて未来には残っていないという可能性。

透明のケースと周りにポールを置いて薔薇は展示物にもように見える様にしました。過去から届けられた展示物のようで、保管してでも未来に届けたい大切なものや小さな破片のことを想い、描きました。

それにしても、青は不思議で魅力的な色…!