作品について小話🎨 わからない🚗

今回は、2月末〜3月まで東京にて展示参加させていただいていた作品について、制作に至った過程や込めた想いなどについて、少しご紹介したいと思います。

わからない

2018-2019年 F30(910mm×727mm) キャンバス、ジェッソ、モデリングペースト、アクリル絵の具、水彩絵の具、鉛筆、色鉛筆

美術新人賞デビュー2022にて入選し、入選作品展として泰明画廊さんに2月28日〜3月5日の期間で展示させていただいていました。

この作品は、私がバスに乗っていた時に見た風景をそのままに近い形で描き留めたつもりでした。なので、構図やモチーフの位置、大まかな明暗やズレ具合などの大体は2、3日でキャンバスにそのまま勢いで描いたものだったと記憶しています。 そこから地道に点描や白で消していく作業をふとした時に描いて、しばらく放っておいて…ということを繰り返して、完成としました。

大学の先生に画像で見せ、どこかに出展してみたら…という助言をいただいて、そこからコンペなどを調べて今回展示させていただけることになりました。(先生方に感謝…)この作品を描いてから現在に至るまで少し時間が空いているのですが、その期間は自分の作品の表現方法を表面的には大きく変化させようとしている途中時期であったので、他者に作品を見せるよりも自分の中に籠って制作に関して深く考えていました。この機会をはじめとして発信していくことをより積極的に活動していこうと考えられるようになりました。 これからもっと頑張りたいと思います🐾

作品について、

この作品を描くことになった時期は、少し体調を崩していたこともあり乗り物酔いをしてしまうことがありました。(普段は乗りながら本を読みます)疲れで体は眠っているのに意識は起きているような状態、金縛りのような感覚時。めまいがしている時や倒れそうな時など、半分夢うつつの半覚醒的な状態の時に、視界が歪んだりすることがあると思います。涙で歪むこともあります。

テレビやスマートフォンなどの画面上で見る映像や写真がダブって見えたとしても、虚の世界なのであまり深刻に気にすることはないかと思います。パネルの画面を頻繁に見る生活をしている私たちですが、目に見えて触ることのできるものが与える衝撃は一つだけではなく様々な感覚を通して記憶に残っていくもので、やはり強いと思います。

多くの色彩が目に映る私にとって、色が持つ影響力はとてもあるように感じています。見たままの印象を留めたつもりでもありましたが、後になって見ても同じで、淋しさや寂寞とした想いを作品を見た瞬間に感じさせるためには今回のようなカラフルさが抑えられた霞んだ色味を利用して良かったのではないかと思います。(作品としては弱いと見られるだろうな、と)

この作品は勢い半分で大半が出来上がったこともあり、自分史の中では異例?で今に繋がるきっかけの作品でもあります。実際はもっと複雑なだけに文章で綴ることは難しいですが…(喋った方が下手でしょうが) 今後、自分の作品に関してこのように紹介していこうと思います !🐾