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きつね🦊その2

きつねは可愛い、そしてクール、不思議、意地悪… ?前回に引き続ききつねが頭の周りをウロウロしています。

見つけてしまった。過去の自分の、授業中のきつね落書きを…。「はらぺこっ」

きつねが登場する作品の中で特に有名で、私も大好きな作品は「星の王子さま」(アントワーヌ・ド・サンテグジュペリ著)とっても有名なので多くの方がご存知だとは思うのですが…この本は本当に好きで、何度読んでもふと読み返したくなる作品の一つです。

この物語に登場するきつねが呟くセリフは名言ばかり…!特に年を重ねるごとにその言葉が重みを増してくる…!たくさんいる人間の中で絆のある人間って…とか、自分のお金でものを買うことができるようになっても、そこには何か見えない大切なものがあっただろうかと、きつねの言葉を思い出します…。日本語訳できつねの一人称が「おれ」であることもなんだかしっくりきて…あと、この世界は夢の中で何度も行きましたね…。(自分の記憶と混ざっていたりしたけど…)

実際のところ最近足を運んだ展覧会は、京都駅の美術館「えき」KYOTOにて開催していた展覧会「安野光雅 追悼展 安野先生の不思議な学校 安野光雅美術館コレクション」(2022年2月25日-3月27日)です!

安野先生!私は安野光雅(1926-2020)の絵本で育ってきた部分がありますから、今回は見ることが出来て嬉しかったです…!

学校をテーマにしていて、展示の内容も面白かったです。キッズや親子で観にきている方もいて、なんだか和みました…。

展示の中に、きつねが登場する場面を見つけたのですが、「え、これ知ってる…あれ、見たことがありすぎる…この話知ってる…うちにある本だ…」でした。「きつねがひろったイソップものがたり1」(2もある!もちろん持っている)(岩波書店、第一刷発行1987年)字が読めないきつねの親子目線で、お話を好きに作っている…。イソップ物語ですから、「キツネとブドウ」なんかもある…。今考えると、面白い視点だなと思う上に、自由に読んで楽しんでみても大丈夫と言われているようでなんだか楽しくほっこりします…。

きつねは騙すことや嘘をつくというイメージも存在しますが、このきつねはお話を作っていて可愛い…。(確かに「作り話」ですが…)

ちなみに、京都には伏見稲荷大社がありますね!神様のお使い(だったかな?)きつね…。白狐という言葉の響きだけで格好良い。

また行きたいです。移動で気をつけなければならないのは電車で、しっぽをドアに挟まないようにすることでしょうかね…(「こんとあき」林明子 作、福音館書店、1989年発行)


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きつね🦊

今回はきつねに関する作品たちについてゆったりおしゃべりしたいと思います!

今回はほっこり、絵本や児童書から…。

きつねは不思議な魅力を持ったキャラクターとして様々なお話に登場しているので、私自身とても好きな生き物のひとつです。自分のイラストレーションなどにもしばしば登場させています。

まず私がきつねに関する作品で大好きなものは、「きいろいばけつ」(もりやまみやこ 作 つちだよしはる 絵 あかね書房 1985年発行 きつねの子シリーズ1作目)です。この作品は絵本で、表紙では暖かい黄色のきつねの子が黄色いばけつを持っています。

3歳頃に初めて自分一人で読んだ作品で、「超」が付く程号泣しました!きつねの子のイラストレーションがとても可愛らしくて、黄色い色がパッと印象に残ります。

↑試し読みができます…!↑


後半のクライマックスのシーンの挿絵はモノクロだったのですが(私の持っている本では…)その余白もあってか、鮮やかな色彩のシーンを自分で想像していました。自分の頭の中では、ばけつが飛んだ夜の色やきつねの子とばけつの鮮やかな黄色がカラフルに記憶していたので、大人になって読み返した時は少し驚きました。

映像や音楽などセットに煌びやかな子供向けアニメーションなども多い時代だと思いますが、この作品は未来の子供達にも読んでもらいたいと思いました。

「溶けてしまう前に」
よりきつねクローズアップです。白いきつね可愛い。

2021年 368mm×251mm
紙、アクリルガッシュ

また、岡田淳さん作の「こそあどの森」シリーズ6作目、「こそあどの森の物語 はじまりの樹の神話」(理論社 2001年 )に登場する登場するホタルギツネは、もっとクールで謎めいています。

そして、しっぽが光るところもチャーミング…!(きつねのしっぽのキーホルダーとかお土産やさんにたまにありますね、可愛い)

2022年には劇団四季ファミリーミュージカルにもなっていたそうです。(見たかった…。)

こそあどの森シリーズは本当に好きで、登場人物たちの住処(や暮らし方が独特で魅力的で私も住みたいです。毎回ワクワクする冒険に連れて行ってくれるファンタジーだと思います。大人になって読み返して見ると、なんて心に刺さる優しくて素敵なセリフなんだ!と思うことがあります。この本の中で登場人物それぞれが大切にしているもののことやゆったりと流れる時間は、忙しくしていると忘れがちなことを思い出させてくれる上に、癒してくれます…。


また全くジャンルは異なるのですが、写真家の植田正治(1913-2000)の作品にきつねのお面をつけた少年が登場する写真作品があります。私は植田正治の作品も好きです。そういったお面や傘や帽子などのちょっとした小物を用いて写真の中で演出されている場面がとても格好良く感じられます。

作品は「小狐登場」(1948年、写真)なのですが、きつね少年の宙に浮いたというか、突如現れた感覚が面白いですね…。白黒写真ですが、逆に想像を掻き立てられます。

植田正治は「植田正治写真美術館」という個人美術館が鳥取県にありまして、数年前に 「フランス人がときめいた日本の美術館」(BS11で2018年-2019年、TOKYO MIXで2018-2020に放送)という番組でも紹介されていたと思います。

まだまだきつねに関する作品はありますが、今日はエイプリールフールでもある4月1日。どこかのきつねがこっそり人間に化けているかも…。