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もふもふ可愛い ファンタジー 絵本

きつね🦊

今回はきつねに関する作品たちについてゆったりおしゃべりしたいと思います!

今回はほっこり、絵本や児童書から…。

きつねは不思議な魅力を持ったキャラクターとして様々なお話に登場しているので、私自身とても好きな生き物のひとつです。自分のイラストレーションなどにもしばしば登場させています。

まず私がきつねに関する作品で大好きなものは、「きいろいばけつ」(もりやまみやこ 作 つちだよしはる 絵 あかね書房 1985年発行 きつねの子シリーズ1作目)です。この作品は絵本で、表紙では暖かい黄色のきつねの子が黄色いばけつを持っています。

3歳頃に初めて自分一人で読んだ作品で、「超」が付く程号泣しました!きつねの子のイラストレーションがとても可愛らしくて、黄色い色がパッと印象に残ります。

↑試し読みができます…!↑


後半のクライマックスのシーンの挿絵はモノクロだったのですが(私の持っている本では…)その余白もあってか、鮮やかな色彩のシーンを自分で想像していました。自分の頭の中では、ばけつが飛んだ夜の色やきつねの子とばけつの鮮やかな黄色がカラフルに記憶していたので、大人になって読み返した時は少し驚きました。

映像や音楽などセットに煌びやかな子供向けアニメーションなども多い時代だと思いますが、この作品は未来の子供達にも読んでもらいたいと思いました。

「溶けてしまう前に」
よりきつねクローズアップです。白いきつね可愛い。

2021年 368mm×251mm
紙、アクリルガッシュ

また、岡田淳さん作の「こそあどの森」シリーズ6作目、「こそあどの森の物語 はじまりの樹の神話」(理論社 2001年 )に登場する登場するホタルギツネは、もっとクールで謎めいています。

そして、しっぽが光るところもチャーミング…!(きつねのしっぽのキーホルダーとかお土産やさんにたまにありますね、可愛い)

2022年には劇団四季ファミリーミュージカルにもなっていたそうです。(見たかった…。)

こそあどの森シリーズは本当に好きで、登場人物たちの住処(や暮らし方が独特で魅力的で私も住みたいです。毎回ワクワクする冒険に連れて行ってくれるファンタジーだと思います。大人になって読み返して見ると、なんて心に刺さる優しくて素敵なセリフなんだ!と思うことがあります。この本の中で登場人物それぞれが大切にしているもののことやゆったりと流れる時間は、忙しくしていると忘れがちなことを思い出させてくれる上に、癒してくれます…。


また全くジャンルは異なるのですが、写真家の植田正治(1913-2000)の作品にきつねのお面をつけた少年が登場する写真作品があります。私は植田正治の作品も好きです。そういったお面や傘や帽子などのちょっとした小物を用いて写真の中で演出されている場面がとても格好良く感じられます。

作品は「小狐登場」(1948年、写真)なのですが、きつね少年の宙に浮いたというか、突如現れた感覚が面白いですね…。白黒写真ですが、逆に想像を掻き立てられます。

植田正治は「植田正治写真美術館」という個人美術館が鳥取県にありまして、数年前に 「フランス人がときめいた日本の美術館」(BS11で2018年-2019年、TOKYO MIXで2018-2020に放送)という番組でも紹介されていたと思います。

まだまだきつねに関する作品はありますが、今日はエイプリールフールでもある4月1日。どこかのきつねがこっそり人間に化けているかも…。